1.特色ある取組の概要

○ 新型コロナウイルスの影響で校外での体験活動を取りやめ、講話を中心とした体験学習を8回計画した。【右表:講師一覧】
○ 三密を避けた野外活動を実施して、ふるさとの豊かな自然を体感した。
○ 地域行事の中止でボランティアの場を失ったため、生徒会が中心となって自分たちにできる貢献活動(竹灯籠の設置)を考えた。

手づくり自治区柿木村(まちづくり担当者)
NPOエコビレッジかきのきむら(アルミ缶搬出)
柿木公民館(学社連携)
食生活改善推進協議会(料理教室、差し入れ)
吉賀町役場産業課(林業の現状と展望)
島根大学生物資源科学部(吉賀町出身、有機農業)
吉賀町役場産業課(鳥獣との共存)
京都大学(環境DNA、高津川の生物多様性)

2.ふるさと教育のねらいを達成するための授業(活動)のポイント(工夫)

○ 吉賀町が取り組む「サクラマスプロジェクト【下記参照】」の趣旨に則り、有機農業・野生生物との共存など多様な視点の講話を取り入れ、ふるさとで暮らすアイデアや起業精神を養おうと考えた。

サクラマスプロジェクトとは、ふるさとでの豊かな体験や学びを元に、いつの日かふるさと吉賀町を支える人材(財)に育ってほしいという願いを込め、学校・家庭・ 地域が連携して子どもを育てる取組。

○地域の強みや課題を把握し、「我がこと」として提案内容を考える探求的学習とした。
○野外活動では、講話の内容と連動した環境教育(森林資源の活用)の視点で、ロケットストーブ【右写真及び下記参照】を用いた調理に取り組んだ。
  ロケットストーブとは、木の端材を燃料とする持ち運び可能な加熱器具。本校では災害時も想定して14台を自作し、端材の薪と一緒に備えている。

○まとめる力・表現力の育成を目指し、文化祭では全校生徒22名を2グループに分けて提案発表と演劇に取り組み、全員が「我がこと」として発表と向き合った。

3.児童・生徒に見られた変容(どのような力が身についたか等)

○2学期末に実施した生徒自己評価「授業や体験学習を通して将来の自分の姿について考えた」の回答のうち、「とてもそう思う」が昨年度と比較して3年生:35%→60%、2年生:0%→25%に向上した。

○3年生は自己評価「毎日の清掃やボランティア活動に意欲的に取り組んだ」の「とてもそう思う」も、42%→60%に向上した。また、校内弁論や地域のシンポジウムで「いつかふるさとのために働きたい」と語る生徒もいた。

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テーマ
ふるさと教育
学校区分
中学校
教科
総合的な学習の時間
関連する教科
 
学年
中学3年
関連する学年
 
学校名
吉賀町立柿木中学校