「みんなの想火」プロジェクト
地域の資源(ひと・もの・こと)を生かして、家庭と地域と学校が一体となる
1 特色ある取組の概要
《取組の流れ》
◆コロナ禍の中、地域の大人(小・中学校、保育園、保護者、公民館、地域の大人…)達が集い、地域が盛り上がり、楽しくできる活動について考えた。◆その中で、地域の方から、「竹林の多くなった【竹】を用いて、まちに火を灯しては…と」いう意見がでた。◆この意見は、昨年度5・6年生が3学期に取り組んでいた「匹見ブランド再発見PJ」の中で、その方が言われていた内容であったが、緊急事態宣言で学校が休業に入り、実現には至らなかった。◆それに関して、ちょうど益田で竹灯籠を作成し、7月に全国で竹灯籠の火を灯して繋がるというイベントに参画される方がおられたので、その活動とつなげ、実現できないかという話になった。◆学校運営協議会等、話合いの場をさらに発展させながら、竹の伐採についての環境学習や、竹灯篭のデザインや電動ドリルを使っての竹灯籠の作成など、「みんなの想火PJ」という単元名で、小・中学校とも教育過程に位置づけて、地域を巻き込んで実施していく流れになった。
2 各校のふるさと教育のねらいを達成するための授業(活動)のポイント(工夫)
■多様な「ひと」の巻き込み
○地域の資源を3つの匹魅力「人(ひ)と」、「木(き)」、「水(み)ず」と位置づけ、そのうちの「木(竹)」を用いて、「竹灯篭」を作成し、みんなの想いを集めて形にすることで、たくさん人の繋がりをつくる。
○竹灯籠の作成にあたっては、作成する大人が中学生に、それを学んだ中学生が小学生に…という流れで、学びの繋がりを意図的につくる。デザイン作成の際は、明誠高校キャリアサポートの高校生も一緒に活動した。(低学年や保育園児は、竹に色を塗ったり、飾りを作ったりし、活動の繋がりをつくる。)
■公民館活動や地域との連携協働
○竹の切り出しや、竹灯籠制作など、事前の準備計画等、公民館、地域の方が協力しながら実施。想火PJ点灯式当日には、保護者の方も協力し、竹を活用して、保・小・中、大人の願いを書いた短冊をつけて飾ったり、竹ご飯を炊いたり、灯篭以外にも自然の(竹)の魅力を感じた。また、キャリアサポートでつながった高校生3名も当日、自主的に参加していた。
○オンラインで全国の竹灯籠の灯と繋がることで、コロナ禍の中、全国の「想火PJ」参加者の想いを一つにし、これからできることを考える時間とした。
3 児童・生徒に見られた変容(どのような力が身についたか等)
○主に小・中学生が1つの活動に向かって動き出すことで、地域を巻き込み、達成感を皆で味わえる活動となり、地域の行事やイベントに、より主体的に参画していく姿がみられた
○今後、匹魅力の中の匹見の「水」や「ひと」も生かしつつ、コロナ禍の中でも発信し続けようとする活動に発展しようとしている。
- テーマ
- ふるさと教育
- 学校区分
- 小学校
- 教科
- 生活
- 関連する教科
- 関連する学年
- 学校名
- 益田市立匹見小学校