ねらい

地域で栽培されている大豆について、児童自ら課題をもって探究的に活動するとともに、地域社会に貢献しようとする人々の思いや願いに触れ、故郷への愛着心を高める。

1 取組の概要

社会科「はたらく人とわたしたちの工夫」の単元において、大正屋商店を見学し、地元の食材にこだわり生産を行う工程や工夫について学習した。また、総合的な学習の時間「大豆のひみつをさぐろう」の活動をリンクさせ、学校のそばにあるファーム宇賀荘の畑で大規模に栽培されている大豆の生産の様子を見学したり、大正屋醤油のよさをPRしようとポップやポスター作りを行い、醤油店や道の駅等に交渉、掲示を行ったりした。さらに、畑で採れた大豆を使って豆腐作りにも挑戦した。

2 ふるさとの「ひと・もの・こと」をどのような力を付けるために、どのような意図をもって活用したか。

(ふるさとへの愛着や誇り、貢献意欲の視点から)
・自分たちが住む地域への愛着や誇りをもつことができるよう、本地域の特産品を大切に育てたり生産したりして地域社会に貢献しようとする人々の取組や思いに触れることができるようにした。

(学力育成の視点から)
・「仕事の種類や産地の分布,仕事の工程などに着目して,生産に携わっている人々の仕事の様子を捉え,地域の人々の生活との関連を考え,表現すること。」という社会科の指導内容を達成するため、ファーム宇賀荘や大正屋醤油店に見学に出かけ、仕事の内容や携わる人々の話を見聞きすることによって、学んだことを文章にしたり説明したりできるようにした。

3 児童・生徒に見られた変容(どのような力が身に付いたか等)

(ふるさとへの愛着や誇り、貢献意欲の視点から)
・大豆の生産に関わる人々、地元の大豆にこだわった醤油作りに携わる人、それらを地元の特産として販売する人々の思いを聞いたり実際に関わったりすることで、ふるさと安来の良さを広めようとする地域の方の願いに触れ、児童自らも安来に誇りをもって学習に取り組むことができた。

(学力育成の視点から)
・ポップ作りでは、生産者の工夫や思いが伝わるよう、また、消費者に商品を手に取ってもらえる よう、セールスポイントとしてどんなことを選んで書くかを精選し、見やすく伝わりやすいよう デザインを工夫するなどして、友達とともに試行錯誤しながら表現することができた。

4 課題や今後の展望

・体験活動のみに終始しないよう、学習の目的を明確にして学習を進めるとともに、他教科との関連性や学年間の系統性を図りながら単元計画を検討する必要がある。
・児童の意識の流れとして、醤油を作りたいという気持ちが大きかったが、実際は時間的にも難しく、豆腐作りを行った。

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テーマ
ふるさと教育
学校区分
小学校
教科
総合的な学習の時間
関連する教科
 
学年
小学3年
関連する学年
 
学校名
安来市立南小学校
所管部門
松江教育事務所