美保関未来会議
〔活用した教育資源〕町づくり協議会・公民館・美保関支所 等
ねらい
美保関の豊かな未来について考える学習を通して、故郷のよさを再認識し、自分たちが描く未来のふるさとについて発信したり、自分たちができることを考え行動したりする実践力を育てる。
1 取組の概要
(1)現状の美保関のよさや課題について、家庭や地域の方からお話を聞いたりしながら調べ、学習課題(テーマ)を設定する。
(2)課題にあった情報を保護者や学校、地域の方へのインタビュー、パンフレットや図書資料、ネット等を活用して収集し、取捨選択したり蓄積したりする。
(3)集めた情報を整理・分析し、分かったことや気づいたことなどを友達と共有し、自分たちの思いや考えを多角的に深める。
(4)未来の美保関にするための提案を、公民館に保護者や地域の方を招待してプレゼンテーションし、意見交換を行う。
2 ふるさとの「ひと・もの・こと」をどのような力を付けるために、どのような意図をもって活用したか。
(ふるさとへの愛着や誇り、貢献意欲の視点から)
○児童は地域の一員としての意識が低く、故郷のよさや課題点についての認識も浅かった。そのため、児童には改めて故郷のよさを自覚するとともに、少子高齢化や人口減少など、故郷の抱える課題に切実感をもつことをねらいとして町づくり協議会の方を招き、美保関のよさや課題点、目指す町づくり、今後のビジョン等について直接お話をいただく機会を設定した。
○児童には地域の一員としての自覚や誇りを高めるため、美保関公民館に3~5年生の児童、保護者や地域の方を招き、提案する場を設定した。
(学力育成の視点から)
○時間や論の進め方、話し方や資料の提示方法などを工夫する 「プレゼンテーション力」を高めるため、保護者や地域の方 が納得するように提案するというゴールを設定した。
○6年生国語「町の幸福論」の学習では、筆者の主張と地域の方々の話を比較や分析することを通して、教材文に対する自分の考えを深めた。
○ICTを活用して情報収集や整理分析、発表を行うことで情報活用能力やプレゼンテーション能力を高めた。
3 児童・生徒に見られた変容(どのような力が身に付いたか等)
(ふるさとへの愛着や誇り、貢献意欲の視点から)
○調べ学習を行う中で、児童は自分たちの知らない故郷の魅力や特色を学ぶことができた。また地域の方と意見を交流する中で、地域の方々も自分たちと同じように地域のことを考え、行動していることを知り、改めて故郷に対する愛情が深まった。
○発表終了後、地域の方から「提案するだけでなく、1つでもこの町で実践できるように頑張ってほしい」という話をいただいた。その後の児童の感想用紙では「自分たちにできることはないか」、「次はこんなことをしてみたい」といった「提案」という形ではなく「実践・行動」という形で社会参画しようという意識が高まった。
(学力育成の視点から)
○ICTの活用において、まず地域の良さや課題を分類、整理する際にはジャムボードを活用した。グループで話し合いながら付箋を動かす中で、情報を整理する力が育った。また、分類・整理したジャムボードを掲示し、いつでも児童が振り返ることができるようにしたことで、学びを確かにすることができた。
○Teamsを活用して児童の振り返りや情報共有を行った。特に振り返りを共有することで、児童の課題意識が高まった。また、パンフレットの文面をTeamsで作成することで、文字を書くことに困難がある児童も、校正を繰り返しながら文章を書くことができた。また、文字の美しさに自信のない児童も、自信をもって活動に参加することができた。最後に、発表する際の掲示物はSKYmenuのグループワークで作成し、協働して学ぶ力が育った。
○発表する際には、児童に向けて発表するときと、大人(保護者や地域の方)に向けて発表するときとでは、話すスピードや声の大きさなどを工夫しなければ伝わらないということを体験的に学ぶことができた。また、大人からは児童が想定していなかった質問などもあり、自分たちのこれまでの学びを深めるよい機会となった。
○発表原稿を作成する際には、国語の教科書にもどって自主的に学習する姿が多くみられた。切実感のある場の設定が、学びに向かう力を育てたのではないかと考える。
4 課題や今後の展望
(課題)
○情報収集をする際に、児童からアンケートをとりたいという意見が出た。その際、校内アンケートという形式となった。校内だけではく、地域にアンケートやインタビューなどの情報収集を積極的に行う機会を設定すべきであった。
○「提案をする」という社会参画を目指した学習だと児童が認識しており、地域の方から「実践してほしい」という意見をたくさんいただいことで児童はその認識が変化した。探究の過程をサイクルさせ、更新していくような学びにするため、単元実施時期や学習内容の再構成が必要である。
(今後の展望)
○本校のふるさと教育の発展的な学習として本単元を設定し、1~5年生の学習を本単元に生かすことができるように単元を系統立てている。本単元を1つの着地点とし、1~5年生のふるさと学習を進めることができるようにしていきたい。
○地域の「ひと・もの・こと」をさらに積極的に、こまめに活用することができるよう、地域の「ひと・もの・こと」の情報を地域コーディネーターの意見をいただきながらまとめたい。
○探究のサイクルを継続的に経由し、更新することができるように単元構成を見直したり、時数配分や実施時期、学習内容を検討したりしていきたい。特に本単元においては、「提案」をゴールに設定するのではなく、「実践・行動」し、さらにその課題を発見することをゴールに単元を設定したい。
- テーマ
- ふるさと教育
- 学校区分
- 小学校
- サブタイトル
- 町づくり協議会・公民館・美保関支所 等
- 教科
- 総合的な学習の時間
- 関連する教科
- 学年
- 小学6年
- 関連する学年
- 学校名
- 松江市立美保関小学校
- 所管部門
- 松江教育事務所




