地域の福祉に係る課題解決に向けて
〔活用した教育資源〕・公民館 ・福祉部局 ・社会福祉協議会 ・地域の方 ・サンネットにちはら(地元ケーブルテレビ局)・百歳体操
ねらい
・身近な地域課題である高齢者理解を自分事と捉え、他者と協働的に課題を解決することで、今後の学習や生活の在り方に生かすことができるようにする。
・小学6年生時の総合的な学習の時間学習と関連付けた内容を設定することで、昨年度の事前理解をより深める実践の場とする。
1 取組の概要
・これまでも地域課題である高齢者問題を学習課題に設定し学習をしていたが、地域の行事の参加のみにとどまり、単発的な学習になっていた。今年度はより継続的に探究をすることができるように学習を計画した。まず始めに、より具体的に津和野町(旧日原町側)の高齢者の現状把握をするために、町の福祉部局である医療対策課と社会福祉協議会から現状の聞き取りを行なった。その中で、生徒は、高齢者問題は色々あるが、それよりも「元気なお年寄りが多い」という津和野町の魅力に目を向け、元気なお年寄りがもっと増えることで結果的に諸問題も解決できると考え、自分たちにできることを調べ、実践し、まとめた取組である。
【実際の取り組み】
・公民館で行っている高齢者向けの事業(お茶のみサロン)で生徒が考えたちぎり絵を参加者と一緒に行なった。
・百歳体操の講師に話を聞き、体操のポイントとなる部分を解説する動画と体操後のストレッチの動画を地域のケーブルテレビ局に協力してもらい制作した。制作した動画は3月から地元ケーブルテレビで放送され、DVDを町内公民館に配付予定。
・独居老人の方々に生徒が作ったメッセージ葉書を配布
2 ふるさとの「ひと・もの・こと」をどのような力を付けるために、どのような意図をもって活用したか。
(ふるさとへの愛着や誇り、貢献意欲の視点から)
・地域の課題をより身近に感じ自分事と落とすために、校区内にある公民館を訪問し、公民館の実践や地域の実態についてインタビューを行う。
・多様な方に協力してもらうことで、地域の温かさや魅力をじかに感じ、ふるさとへの愛着や誇りを醸成する。
(学力育成の視点から)
・地域の身近な教育資源を基に自ら課題を見つけ自分事として探求し続けることで、深い学びのサイクルが生む。
・誰かがやるのではなく、自らが動く課題可決方を設定させることで、課題解決に対する主体性を高めるとともに、自身の考えを深められるようにする。
・学習の成果を多様な対象者に伝えさせることで、表現方法の質を高める。
3 児童・生徒に見られた変容(どのような力が身に付いたか等)
(ふるさとへの愛着や誇り、貢献意欲の視点から)
・地域の実態把握のために公民館を訪れたことで公民館と生徒との間でつながりがうまれ、休みの日に学校外の様々な地域の活動に積極的に参加する子が増えた。
・多様な人と触れ合うことで、高齢者問題以外の地域課題にも目を向け、様々な地域の課題解決への意欲を高めている姿も見られた。
(学力育成の視点から)
・個々の学習意欲に差が見られる学年であったが、身近な人の姿に直接触れ、地域の課題を自分事と落とし込んだ後に課題解決に向けて考えたことを自分自身で実際に取り組むことで、全員が意欲的に学習に取り組む姿が見られた。
・動画の作製、新聞の制作、文化祭でのステージ発表などと、学習の成果を伝える対象者のニーズに合わせた発信の仕方を考えることで、伝える相手を意識した発信方法を選択する力が身についた。
・地域課題の解決に向けた取組を実践し、振り返りを行なうことで、新たな課題や地域の良さに気づく事ができ、深い学びのサイクルを生むことができた。
4 課題や今後の展望
・校区内にあるすべての公民館に聞き取りを行うためにかなりの労力が必要であった。持続可能な取組にするためにも地域の実態を聞き取る術のスリム化やシステム化をしていく必要がある。そのためにコミスクを活用した地域からの要望が聞き入れやすい体制づくりを考えていきたい。
・来年度は地域で実践や調べたことに対して、より多様な意見を取り入れるために修学旅行先の大学でプレゼンや意見交換を考えている。
- テーマ
- ふるさと教育
- 学校区分
- 中学校
- 教科
- 総合的な学習の時間
- 関連する教科
- 学年
- 中学1年
- 関連する学年
- 学校名
- 津和野町立日原中学校
- 所管部門
- 浜田教育事務所




